こんばんは
かぶろまです。
昨今のPAY系のスマホ決済における戦いの激化はすごいですね。
やっぱり一番プロモートしているのがPAYPAYかと思います。
100億円あげちゃうキャンペーンってすごいインパクトですよね!
(それも2回目)
100億円もあげちゃってそんなに儲かる仕組みなのか?と思うところもありますが、僕はこのビジネスのキモはキャッシュを早期に握れるという部分にもあると思います。
キャッシュ早期獲得によるCCCの向上
世の中にはCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)という言葉があります。
以下のサイトによると、CCCの概念はこのようになります。
CCC(=Cash Conversion Cycle:キャッシュ・コンバージョン・サイクル)とは、企業が原材料や商品仕入などへ現金を投入してから最終的に現金化されるまでの日数を示し、資金効率を見るための指標です。CCCは小さい方ほど資金効率は良いということができます。
普通は企業は物を仕入れて(キャッシュアウト)から販売(キャッシュイン)するのでCCCの数値はプラスの値になります。
超簡単にいうと、在庫の為にお金を支払ってから、販売して入ってくるまでの期間が2ヶ月だったらCCCの値は60になります。お金を支払ってからお金が入ってくるまで60ということですね。
でも、世の中にはCCCの値がマイナスの企業があります。
その有名が企業がAMAZONであります。成毛氏の本によると、AMAZONはマーケットプレイスの仕組みによって販売されてから出品者への支払いを行う、つまりはお金を受け取ってから支払うという流れを確率しているため、CCCの値は−34という値を叩き出しているというのです。
PAYの世界もキャッシュを先に手に入れる仕組みができている
スマホ決済の仕組みも支払いよりも先にキャッシュを手に入れる仕組みができています。PAYPAYやLINE PAY使ってみるとわかるのですが、最初にチャージをしてそこから取り崩してくという方式が取られております。
※他にもクレジットカード払いもありますが、還元率が下がるなどチャージして支払う方に誘導される仕組みになっております。
つまりは『先にチャージさせる』ということで、先にキャッシュを手に入れる仕組みが確立されており、PAY系の狙いはそこにあるのではないかと思っております。
たかが一人のチャージは5000円だとしても100人チャージすれば500,000円。10,000人がチャージすれば50,000,000円、100万人なら50億です。5000円チャージして即刻全額利用するという人は少ないと思うので、チャージされた金額が支払われるまでの期間、無利子で大量のお金を手にすることができるということです。
無利子でお金を手に入れることの重要性
世の中には、借りてでもお金を必要とする人・会社が沢山おります。たとえ1日であってもお金を借りてしのぎたいという人が沢山いるんですね。PAY系の会社がそこに直接キャッシュを貸し出すわけではないと思うのですが、だぶついているお金をそこで資金運用することも可能ということです。
もちろん、PAYPAYだったらソフトバンクグループ内でのキャッシュの需要にも応えられるということで、キャッシュの獲得に一役買っているのだと思います。外部の銀行から資金を調達する、また有利子負債となり利子を含めて返さなくてはなりませんからね。
このように『キャッシュを早く手に入れる』というところが、現代ではますます重要になっております。優良な企業は皆、キャッシュをどのように手に入れるのかに思考を巡らせており、このスマホ決済はその一翼を担うのだとおもいます。
もちろんスマホ決済で覇権をにぎった会社が今後はクレジットカードに変わって手数料ビジネスでも収益を獲得できるのだと思うのですが、上記のような狙いもあるのではないかと思いました。
今かなりPAYは乱立していますが、どこが覇権を握るのでしょうか。
しっかりとウォッチしていきたいですね。
それでは、またー。
|