こんばんは
かぶろまです。
システム業界でぼくは働いているのですが、どデカイニュースが飛び込んできました。
50億円とは…どんなシステムを計画していたのでしょうか。
ワークスアプリケーションズの扱うシステムとは
ワークスアプリケーションズはERP業界ではとても有名企業です。
・機能が多数そろっている
・ノンカスタマイズでなんでも出来る
・費用の追加はなく、ギャランティメンテナンスを払っていれば、無償バージョンアップ
こんな営業トークで業界を席巻していたかと思います。
そんなワークスが初めに開発しているのが、『COMPANY』
人事給与システムから始まって会計、購買、不動産システムという領域まで広がっていきました。
そんな中、2016年くらいから発売されたのが『HUE』
人工知能搭載の次世代システムです。
こちらもラインナップとしては会計(AC)人事給与(HR)販売購買(SCM)ECシステムがありますね。
今回訴訟起こされたのは冒頭の記事によるとCOMPANYの人事給与ではないとのこと。
古川電工のHPにも既存のライセンス(COMPANY)では良好な関係を保っているとかれておりますね。
それではどこかといえば、50億もの大金をつぎ込むのはSCM(販売・購買・在庫・原価)の部分でしょうね。
今回の訴訟は既に払ってしまっている金額+損害賠償ですのでまるまる50億がシステム投資そのものではなさそうですが。
では、今回訴訟した古河ASとは
今回は古河電工と古河AS株式会社の2社での提訴になってますね。
ということはメインで導入を計画していたのは古河ASなのではないでしょうか。
ワイヤーハーネス・自動車電装部品の開発・設計・製造 / 古河AS株式会社
古河ASは自動車部品製造業で国内だけでなく海外にまで30拠点ほどを持つ企業です。
売上は1,228億(2017年3末)となっていますね。
売上の比率も海外が7-8割を占めています。
※なんで2018年3月の数字をださないんだろう・・・
売上に対して年でのシステム投資は約1%が昔は相場と言われておりました。
いまはちょっと下がっているかもしれませんが、それでも今回のことを鑑みると、10-20億規模のシステム投資は計画していたのではないでしょうか。
お得意先も大手自動車業界だし、要件複雑そうだし、海外も1システムでまるっと構築となるとかなりのパワー&マネーが必要になってくるかと思います。
少なくとも2-3年のプロジェクトだったのではないでしょうか。
もっと長いかも。。。
こんな訴訟起こされちゃって大丈夫か?ワークス
既に公になっている通りワークスアプリケーションズの財務状況は控えめに言ってもかなりひどいです。。
☆このサイトがよくまとまってます
そんななか既に兼松エレクトロニクスとの訴訟(14億)やアニメイトとの訴訟(3億)も控えております。
ワークスAPに対する14億円訴訟と情報誌の「経営不振」指摘、その深層を牧野CEOに聞く | IT Leaders
170億もの赤字を1年で出してさらに経営を続けていくなんて、かなり大変だと思います。
去年の9月には主要株主も変わっておりますし、今後どうなってしまうのか。。。
こんな状況を知っても資本を注入してくれる「ACA Investment」というVCは何者なんでしょうか。
しかし、まあ、この業界人が資本であるので、この状況で人が離れていってしまうのが一番火がつく要因になってしまうかとおもいます。
(まだ連結で6900人も社員いますので大丈夫かもしれませんが。でも6900人で売上400億かー)
年収1000万の人とかゴロゴロいそうだから、それこそ破産しますね。
だって一人あたりの売上高、1000万稼いでないのに年収1000万はありえないですよね・・・。でも高収入じゃないと人は入社しないし、これは地獄街道ではないのか・・。
前回の記事にあるように
ワークスは無限採用や有償のインターンシップなど優秀な人材をとりまくる、という会社ですからもしかしたら人には事欠かないのかもしれませんが、赤字が膨らんでいる今、さらに人をとることに金を使いまくるというコンセプトをACAは許可するのでしょうか。
「金の切れ目が人の切れ目」とならないようにしていかないと、今後も燃え続けちゃうでしょうね。
でもプロジェクト中に担当者が代わりまくってたらうまくいくわけないので、基本的には採用もそうですけど永く働いてもらえないとうまくいきませんよね。
最後に
ただ、こんな巨大赤字の会社に出資させるなんて、牧野社長はどんな丹力の持ち主なんでしょう。
ACAは牧野さんの志に乗ってワークスを買ったのでしょうか。
ぼくはワークス最強説を唱えていた論者だけに、今後の復活を祈っております。
では、またー。
※この内容は私の主観も多大に入っておりますので、よきによろしくお願いします。
やっぱりだめなのか・・・